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東京証券取引所グロース市場に上場する月面探査企業、ispace(アイスペース、証券コード:9348)は2026年7月24日、ルクセンブルクを拠点とする子会社ispace-EUROPE S.A.が、欧州宇宙機関(ESA)より、欧州初の月極域氷資源探査ローバーと位置付けられる「MAGPIE」ミッションの残る全工程の提供に関する契約を受注したと発表した。同社によると、契約金額は6500万ユーロとしている。

同社によると、ispaceは月着陸機(ランダー)や軌道間輸送機、探査ローバーの設計・開発を手がける月面探査企業であり、「地球を拡げる。人類の未来を拡げる。」というビジョンを掲げているという。同社は、月への高頻度かつ低コストな輸送サービスを提供することを通じて人類の生活圏を宇宙へと広げ、持続可能な世界を築くことを自社の使命としている。子会社ispace-EUROPEが手がけるローバー開発はこうした輸送サービスと並ぶ事業の柱の一つであり、今回のMAGPIE契約の受注は、同社が掲げるこの目標に向けた取り組みの一つに位置付けられる。

同社の発表によれば、MAGPIEはispace自社の月着陸機「ミッション4」に搭載され、2029年に打ち上げられる計画となっている。ispace-EUROPEはミッションプライム(統括責任者)として、ミッション設計、科学目標の策定、およびローバー開発を主導する役割を担うとしている。

同社によると、本ミッションはESAと日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力によって実現するものであり、欧州側の科学目標と、日本側が資金を提供する月面輸送能力を組み合わせる枠組みとしている。ローバーは月の南極域を対象に、水の氷やレゴリス(月面の砂礫層)の特性を調査する設計になっているという。

今回の発表は、ispaceのニュースルームを通じて2026年7月24日に公表された。同社は東京証券取引所グロース市場に上場する小型企業で、月面探査事業を手がけている。